皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
そんな父の言葉に、胸がきゅっと締めつけられた。
だけど、殿下は静かに首を振った。
「いいえ。セラフィーヌは、何も悪いことはしていません。」
「えっ……」
父が私に視線を向ける。私はその視線から逃れられず、俯いた。
「二人で、話したくて。」
その一言は低く小さく、けれど確かな響きで部屋に落ちた。
何かを察したのだろう。父は母と使用人たちを促し、そそくさと部屋を出ていった。
そして、残されたのは──私と、アレシオ殿下の二人だけだった。
静寂が訪れた部屋で、私は鼓動の音に耐えるしかなかった。
「すみません……」
私は小さく頭を下げた。
勇気を出して送った手紙が、迷惑だったかもしれないと思うと、恥ずかしさと後悔で胸が締めつけられる。
「余計なことをしました。公務に忙しい殿下を、わざわざ足を運ばせるなど……」
そう口にした瞬間、アレシオ殿下がふいに歩み寄り、私の手をそっと握った。
だけど、殿下は静かに首を振った。
「いいえ。セラフィーヌは、何も悪いことはしていません。」
「えっ……」
父が私に視線を向ける。私はその視線から逃れられず、俯いた。
「二人で、話したくて。」
その一言は低く小さく、けれど確かな響きで部屋に落ちた。
何かを察したのだろう。父は母と使用人たちを促し、そそくさと部屋を出ていった。
そして、残されたのは──私と、アレシオ殿下の二人だけだった。
静寂が訪れた部屋で、私は鼓動の音に耐えるしかなかった。
「すみません……」
私は小さく頭を下げた。
勇気を出して送った手紙が、迷惑だったかもしれないと思うと、恥ずかしさと後悔で胸が締めつけられる。
「余計なことをしました。公務に忙しい殿下を、わざわざ足を運ばせるなど……」
そう口にした瞬間、アレシオ殿下がふいに歩み寄り、私の手をそっと握った。