そのお悩み、私たちの能力で解決します!
14 届ける想い
『親友と喧嘩してしまいました。このままではよくないと思っているのですが、どうしたらいいかわかりません』
お悩み解決部が設置したお悩み相談BOXへ、毎日のように相談メモが入っており、本日の相談事がこれだった。
「友人との喧嘩か。よくある話だな。さっさと謝ってしまえばいいだけのことだろうに」
蓮詞の言葉に、私は小さくため息をつく。
「蓮詞、みんながみんな蓮詞みたいに冷静に対応できるわけじゃないんだよ?喧嘩したのにだって理由があるんだろうし、そもそもこの相談してくれ子が一方的に悪いのかもわからないし」
「このままではよくないと思っている、ということは、仲直りがしたい、という解釈でいいのでしょうか?」
「なんだかはっきりしない文章だなぁ、宛名はあるのか?」
私は相談メモの下の方の氏名欄を読み上げる。
「三年三組 日下部ゆり……、先輩だね」
「どういった理由で喧嘩になったのかはわからないが、話を聞いたほうが早そうだな」
「だね!」
親友って書いているくらいだからきっと、大切なお友達のはずだ。
とにかく、日下部先輩に話を聞いてみよう!
「日下部先輩、いらっしゃいますか?」
翌日の放課後、私たちは三年三組へとやってきた。
三年生の校舎は一年生、二年生のある棟とは違って、特別教室のある棟の二階にあった。
滅多に行くことのない先輩たちの教室に、少しだけ緊張した。
廊下側に座る先輩が、「ゆりー!呼んでるよ~」と日下部先輩に声をかけてくれた。
廊下で待っているとやってきたのは、優しそうな大人しそうな女生徒だった。
私たちの顔を見て首を傾げる日下部先輩。
「えっと……?」
「お悩み解決部です!」
私と五月くんがそういうと、日下部先輩が焦ったように辺りを見回した。
「こ、ここではちょっと……」
ちょうど地学準備室でお話を聞くつもりだったから、私たちは日下部先輩と一緒に地学準備室へと向かった。