売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
私は頷いた。

「分かりました。私は……父の名に恥じぬよう、歩んでみせます。」

クライブがそっと私の肩に手を添える。

「一緒に歩もう、クラディア。君の領地に。君の未来に。」

こうして私は、アバーン伯爵家当主として、真の第一歩を踏み出したのだった──


そして私は、アバーン伯爵家の当主として、舞踏会に出ることになった。

パートナーを務めたのは、もちろんクライブだ。

私はクライブのエスコートで、堂々と舞踏会へと足を運んだ。

「まあ、素敵。あの方が最近アバーン伯爵家の当主になったクラディア嬢ね。」

絢爛たる舞踏会場で、幾人もの令嬢たちが私に視線を向けていた。
それは称賛とも嫉妬ともつかぬ、刺すような視線──

私はクライブの腕にそっと手を添えた。

少しだけ背筋を伸ばす。

「堂々としていればいいんだ。」

クライブが私の耳元で囁く。低く甘い声で。
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