売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
クライブの吐息が熱を帯びて、私の肌に滴るように落ちた。

「クラディア……クラディア……!」

名を呼ばれるたびに、心が震える。

彼の腰が容赦なく打ち付けられるたび、私の体は甘くしびれて、芯まで彼に染められていく。

「クライブ……もっと……もっと、私を奪って……!」

恥じらいも、戸惑いも、もうなかった。

この人に──すべてを預けたい。

私の誇りも、血筋も、未来も……そして、愛までも。

「貰うよ。君の全部……俺のものだ。」

その言葉とともに、彼の動きはさらに激しさを増す。

まるで私という存在を余すことなく刻みつけるように──

深く、深く、何度も。

「クラディア……!」

彼の叫びとともに、熱が私の奥に注がれた。

その瞬間、世界が静かに震え、ふたりの魂がひとつになったような錯覚に陥る。

苦しいほどに、息が絡まり合い、肌も鼓動も溶け合う。

ただ一人の男に抱かれ、ただ一人の女として、今、私は──完全になった。

「……これから先、何があっても……俺が君を守る。誓う。」

ベッドの中、優しく額にキスを落とすクライブ。

「そして君がこの国を導くなら、その隣には必ず、俺がいる。」

彼の誓いは、体の奥ではなく、心の奥深くにまで届いた。
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