売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
「あなたを、一人にしないって言ったでしょう?」

私の言葉に、クライブは私を抱き返した。

腕の力が、あたたかく、優しく、そして何より──愛おしかった。

そしてクライブは、教会に結婚式を早くしてもらうように交渉しに行った。

「結婚式は、10日後にした。」

クライブの言葉に、私は思わず目を見開いた。

「えっ、10日後!?」

「うん。あのまま君を失いかけて……もう一日たりとも先延ばしにはしたくないんだ。」

その真っ直ぐな眼差しに、胸がきゅっと締めつけられる。

「……分かったわ。でも……ドレス、間に合うかしら。」

その日のうちに、私は仕立て屋を呼び寄せた。

応接間に現れたのは、いつもの丁寧な笑顔を浮かべた年配の女性。

「おめでとうございます、奥様。ご結婚とのことで──」

「ありがとう。でも、式まであまり日がないの。」

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