売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
「これにより、二人を夫婦と認めます。」

拍手が響く中、クライブはそっと目元に手をやった。

──あら。

「クライブ。泣くのは、私の役目よ。」

私は彼の頬を指でそっと拭った。

その仕草に、クライブの瞳がさらに潤む。

「クラディア……君との出会いを──」

そう言って、クライブの目から一粒、涙が零れ落ちた。

「運命だと思いたい。神よ……クラディアと引き合わせてくださり、本当に、ありがとうございます。」

私はその手をしっかりと握り返した。

「これからも、ずっと一緒よ。」

涙の結婚式は、幸せに包まれて──
神の祝福のもと、永遠の誓いへと変わった。
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