売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
囁きと共に、彼の熱が私の奥へとゆっくり降りてきた。ひとつ、ふたつと優しい刺激が波紋のように広がる。

やがて、内側からあふれるものに自分でも驚いてしまう。

「あぁ……」

思わず漏れた声に、自分がどれだけこの人を求めているかを思い知らされる。

「すごいな、触れているだけで……こんなに感じるなんて。」

その言葉が、恥ずかしくもどこか嬉しい。

淫らだと言われても、今はもう抗えない。

私の体も心も、すべてこの人に向いていた。

「クライブ……思い切り来て……私で、満足して……」

その時、クライブが私の頬に手を添えた。

目が合う。そこに浮かぶのは欲望だけではなく、深い愛情だった。

「君は……俺の快楽の道具じゃない。俺が……愛を注ぐ相手だ。」

そしてそっと、彼の熱が私の中に溶け込んでくる。

痛みよりも、満たされていく安心感が先に広がっていった。

心と体が、静かに、でも確かに繋がっていく――。
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