年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
1階のロビーにやってきた。
「では、副社長、行きますよ」
「よし!」
2階のエレベーターから出て、ドアを開けるとフロアにいた人から一斉に見られた。
「副社長!」
「大丈夫ですか?」
「あー、プライベートで運動していてアキレス腱を切ってしまったんだ、しばらくはみんなに迷惑をかけると思うがよろしく頼みます」
副社長は頭を下げた。
「実は来週手術をするからこれからのスケジュールの調整を千羽弥さんとするからしばらく部屋にいる、何かあったら声をかけてくれますか?」
千羽弥は副社長室のドアを開けた。
松葉杖をつきながら部屋に入ると千羽弥はドアを閉めた。
「ふぅ……」
椅子に座るとパソコンを立ち上げた。
「副社長、私も3階に行ってきても?」
「あぁ、じゃあ1時間後に」
「わかりました」
千羽弥は副社長室を出て3階に上がると誰もいなかった。
マネージャーは5人しかいない、梶原さんも私も休みなので事務所にいるほうがおかしいか…
大抵私が事務所にいるのだから…
昨日の仕事を片付けて、役者のスケジュールを確認した。
確か社長と副社長が出席するパーティーがあったはず…1ヶ月後か…まあ、これは梶原さんにまかせよう。