年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
待合室に座ると千羽弥はスマホを取り出した。
「ここはね、配信で見れるの」
「えっ、そうなんだ、ガラス越しに見れるのかと思ってた」
「そういう所も多いけど飼い主の姿を見ちゃうと興奮するわんちゃんもいるらしくてね」
「へぇ」
始まったよとスマホを皇平に渡した。
「ミルク、大人しいね」
「そうでしょ、慣れてきたからね」
「さて、皇平くん、もう少し歩ける?」
「あ、うん」
「時間かかるからちょっと買い物行くわよ」
「はい」
とスマホを千羽弥に渡した。
少し歩くと服屋があり店舗に入っていく。
「2、3日分の着替えと洋服を選ぼうか、もうどうせ帰る気ないよね、入院の分も下着…っと」
「あ…うん」
「病衣はあるのよね」
千羽弥は入院のしおりをもらった時に読んでいた。
「皇平くんて一人暮らし?実家暮らし?」
「一応マンションも借りてるよ、近い方に泊まるかな、仕事だったり、飲み会だったり」
「うんうん、都合いいようにって事ね」
「ちょっと千羽弥さん言い方(笑)」
まあこんなにかっこいいし、女の子連れ込む部屋は欲しいよね。
甘え上手だし、女の子も世話を焼きたくなるよ。
私はもう女の子ではないけどもやっぱりほっとけないしなぁ…