年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
「大丈夫、寝れなくて…はぁ」
「しんどいの?」
「いや、ただ寝れないだけ」
「あの2人の事を考えてるからじゃない?」
「そうかも…ちょっとショックだった、かほりが翔太郎を好きなのは何となく気づいてたんだよ」
「だから皇平くんは告白してないの?」
「まあ、告白とかはするのは考えてなかったかな、チーム内でもし振られてさ、そっから気まづくなって辞めるのも嫌だったし」
それはそうだ、きっと皇平くんにも告白して辞めた女子とかいたんだろうな…
「翔太郎は話が上手くて男女問わず仲良くなるんだよ、まあそれで勘違いする女子もいてさ、翔太郎は来るもの拒まずだからそういう関係が今は多い、それにかほりが納得して関係を持ってたんだとさっき気づいて軽くショックなんだろうな」
「まあ、泊まるってそういう事だよね」
「うん…」
「じゃあ皇平くんが私の所に泊まるのは?」
「……わかんない」
きっと体の関係はないと自分で納得して泊まっているからだよね。
一応私でも緊張は多少なりともしてるんだけどな。
他の人に言わないから大丈夫って思うんだろうけど、足も悪いし。
千羽弥は聞いてみた。
「翔太郎くんも皇平くんみたいに泊まる事をわざわざ言わなくてもいいのにね、ただの買い物って言えなかったのかな」
「そうだよな、翔太郎は何も考えない奴だからそういう割り切った付き合いが出来るんだろうな」
「お互いがそうならいいけど橘さんはそれでいいのかな…」
「……だね…ごめんね起こしちゃったね、明日仕事なのに」
「ううん、寝よっか」
千羽弥は何となく横になった皇平に抱きついた。
「ふふっ、今日は私が皇平くんを抱き枕にしちゃう」