年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
皇平は千羽弥の方を向き
「いや、今日も俺が抱き枕にする(笑)」
と千羽弥を抱きしめてくれて眠りについた。
朝、千羽弥は目覚めると仕事に行く支度を整えた。
皇平くんは起きる気配がない。
冷蔵庫にご飯を入れ、温めて食べてねと紙を添えた。
今の時期は千羽弥は忙しい。
お昼もおにぎりで済ませ気づけば19時になっていた。
コンコンとノックがありドアが開くと社長の姿があった。
「社長お帰りなさい」
「お疲れ様、皇平が世話になったね」
「いえ、たまたま社内にいたので、梶原さんも休みでしたし」
「イベントの写真パソコンに送るからSNSに投稿頼める?」
「あっ、はい」
千羽弥は会社のSNSに写真を投稿してイベント名に社内の人がわかるようにチェックを入れた。
「もう帰れる?」
「帰らないとなと思っていた所です、副社長に夕食をと思いまして、あっ社長も来て貰えませんか?入院の保証人がいるので名前を書いてください」
「皇平はまだ君の所に?あの日だけかと…」
「はい、結構落ち込んでいて過呼吸気味になったので不安みたいです」
「そうか、じゃあ何かテイクアウトして帰るか、1階にいるから」
「はい」
千羽弥は3階のフロアを閉めて1階に降りた。
タクシーが停まっていて、社長と乗り込み、途中で鰻屋に寄り千羽弥の家に着いた。