年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
「基本、お見舞い返しとかは後に残らないって意味で消耗品を返すものなのね」
「そうなんだ、知らなかった」
千羽弥はスマホを出して検索して皇平に見せる。
「へぇ、なるほど」
「タオルとかも大丈夫みたいだからバレーで使えるスポーツタオルとかをみんなに渡せば?」
「いいね、菓子とかも好みがあるし迷ってたんだ、ねぇ、一緒に行かない?」
「いつ?」
「タオルを注文して届いたら?車で行かなきゃ運べないんだ、20人くらいはいるからさ」
「そっか」
運転手で私が必要なのね。
「日はまた連絡する」
「うん」
「それでさ…あの…」
皇平くんは何故か言いにくそうだ。
「これ、着てみて」
皇平くんはリュックから袋を取り出し開けてくれた。
「千羽弥さんにプレゼント、色々迷惑かけたし、俺のわがままを聞いてくれたから」
「わがままって自覚はあったんだ(笑)」
「うん」
「えっ、これって今皇平くんが着てるのと色違い?」
「うん、俺は紺で千羽弥さんは水色、ピンクって柄じゃないよね」
「まあね(笑)私、水色好きよ」
千羽弥は寝室に行って着替えてきた。
「じゃーん」
「可愛い…それさバレーの時に着てくんないかな」
「えっ、それはみんなにペアルックを見られる訳ではないですか?」
「そうですけど…」
また皇平くんは真っ赤になっていた。