年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
「パスタ、ラーメン、うどん、そばのどれがいい?」
「私が選ぶんですか?」
「じゃあ一緒に言おうか?分かれたらじゃんけんな(笑)」
「いいですよ」
千羽弥はすでに右手を前に出していた。
「せーの」
『うどん!』
千羽弥の右手はすぐに引っ込められて2人は笑いあった。
じゃんけんの準備をしていたのが恥ずかしい。
4つの選択で合うなんて思わないし。
「決定だ、タクシーを呼ぶな」
すぐにタクシーは捕まり副社長の選んだうどん屋さんに到着した。
「ここ初めてです、会社からも自宅からも遠いし」
「美味いよ、飲み会の後とかに来る」
注文したうどんが到着して2人は食べ始めた。
「あ〜出汁が美味しい…しみるね」
「美味い!」
あっという間に平らげて店を出た。
「千羽、明日の夜って時間ある?」
「明日……予定は特にないかな」
「ちょっとついてきて」
「うん」
20分ほど歩くとマンションの前に着いた。
「ここは?」
「俺の家、スポーツタオルが届いたんだ、のし付きにしたからちょっと時間がかかって、見てくれない?」
「いいけど」
コンシェルジュ付きの高級マンションだった。
さすが副社長だし、一応役者だからセキュリティもしっかりした所じゃないとって感じかな。