年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
夕方高級ジャージに着替えて連絡を待つ。
夕食は軽く食べておいてと昼に連絡が来ていた。
爪もちゃんと切り整えた。
千羽弥はミルクに触れるためネイルはしないし伸ばしもしないけどとりあえず白い部分は切ったのだ。
約十年ぶりのバレーにも緊張している。
「はぁ……」
さっきからため息しかでない。
19時を回った時、皇平くんから連絡が来た。
「さて、行くか」
皇平くんの車に乗り、会社の駐車場に停めた。
しばらくすると皇平くんが降りてきて助手席に乗り込む。
「お疲れ様です」
「うん、お疲れ様」
「これ、どうぞ」
「わっ、嬉しい、ありがとう」
千羽弥はおにぎりを1つ作っていて渡した。
「美味いよ」
ホルダーにはお茶のペットボトルも置いていた。
「これ、いいの?」
「うん、それは皇平くんの分」
「ありがと!千羽」
体育館の場所を皇平くんに教えてもらいながら到着した。
「あっ、1件だけ業務連絡」
「はい」
「忘年会の会場決まった」
「わかりました、副社長」
ぷっ、2人はおかしくて笑いあった。
「じゃあ、千羽、行こうか」
「うん!」
ダンボールを二人で持ち、体育館の扉を開けた。
みんなが一斉にこちらを向き集まってきた。
「久しぶり〜」
皇平くんは集まってくるメンバーと手をパチンと合わせていた。