年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。

「みんな、お見舞いありがとう、これ少しだけど使って欲しい、千羽、配って」

「うん」

千羽弥は順番に配っていく。

「皇平、どのくらいから復帰できるんだ?」

翔太郎が聞いてきた。

「完全復活は2月くらいかな、まだリハビリに通ってる、日常生活はだいぶ不自由がなくなったよ、シャンパンはまだ開けてない、禁酒中(笑)」

「なんだ、退院したからもう飲んでるかと思ったわ(笑)じゃあ快気祝いまで取っとけよ」

「そうするわ」

みんなはタオルを受け取るとそれぞれの荷物の場所に散り練習を始めた。

「ねぇ、皇平、彼女さんジャージ着てるけどバレー出来るの?」

女子達が話しかけてきた。

「一応経験者だよな(笑)千羽」

「でも、ずっとやってないから」

「いつ、やってたんですか?」

「えっと、小学校から高校までです」

「えっ、バリバリ出来るんじゃん、彼女貸してよ、皇平」

「まあ、仕方ないな」

えっ、えっ、私は皇平くんと隅の方でパスだけするつもり……だったはず。

「はい、アキレス腱伸ばして〜(笑)皇平の様にならないように」

女子のリーダーっぽい人とストレッチをするはめになってしまった。

橘さんはコートの中に入り男子達と練習をしている。

皇平くんはそれを見ていた。

やっぱり私の方を見てはくれてないのね……
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