年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。

「上がっていい?」

「今日はダメです、明日朝1番の新幹線で大阪に行くんで」

「誰かイベントあった?」

「あります、新人なんで私が一緒に行く事になりました、すみません、準備があるので失礼します」

逃げるように千羽弥は部屋へ入った。

少しだけ目尻が濡れたが

普通に言えたよね…

本当の事だしね、さっ、ご飯食べて明日の準備、準備



次の日、皇平は会社のパソコンを見ていた。

役者のスケジュールだった。

「大阪…本当だった…」

梶原さんの担当なのに千羽弥さんがいいと言ったと朝に梶原さんに聞いた。

養成所時代に関わっている知った顔で女性だから千羽弥さんがいいんだろう。

それはわからなくはない、同性の方がいいのは…

やっぱり女性マネージャーが足りないか…


でもあの日から避けられているような気がするのは何故だろう。

千羽と一緒にいるのは楽しいのに、ミルクと遊んだりすると癒されるのに。

千羽が忙しいのは前からだ。

これから年末年始用の仕事も入ってくるから邪魔はしたくはない。

皇平はリハビリに出かけていった。
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