年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。

12月に入り千羽弥の休日の日に皇平くんから連絡があった。

“話がある、12時に迎えに行く“

「話って何だろう…」

とりあえず“了解しました“と送った。

プライベートで会うのは皇平くんが訪ねて来てくれたのに断ったあの日以来だ。

仕事も忙しかったしLINEも送られてきたけど理由をつけて会うのを断ってきた。

でも私も覚悟を決めなくちゃいけない。

いつまでも逃げる訳にはいかないし…


千羽弥はマンションの下で待っていると皇平くんの車が目の前に停まった。

「えっ」

クイクイと運転席から呼ぶので助手席のドアを開けて乗り込んだ。

「運転は1月頃って…」

「リハビリ頑張ったよ、で、運転許可も出た!千羽とドライブに行きたくて」

「それは…頑張りましたね」

「もっと褒めて(笑)」

「偉いです…」

「出発するね」

「どこに行くんですか?」

「ん?もちろん横浜」

「中華街?」

「そうだよ」

「覚えてたんだね」

「行きたいって俺言ったじゃん」

ちょっとした会話だったのに覚えているとは思わなかった。

「ちょっと嬉しい…」

「良かった、最近会えてなかったから、俺、千羽になんかしちゃったかなってずっと考えてた」

あ……
< 40 / 55 >

この作品をシェア

pagetop