年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
「服屋で会って、2人がそういう関係だった事は正直ショックだったけど、かほりがそれでいいなら俺は何も言うつもりはないし、完全にかほりとは未来はない、と気持ちはなくなったよ、だって千羽の方が居心地がいいんだもんな(笑)」
皇平は手を離して千羽を正面から抱きしめた。
「千羽、ずっと彼女として俺の側にいて欲しい…ミルクと一緒に」
「皇平くん…ミルクはいずれは……」
「それは言わないで!」
ぎゅーっと力が入り
「痛い、痛いよ、皇平くん」
「あっ、ごめん、あと彼女から奥さんへの昇格も考えて欲しいな」
「まだ付き合ってないのにプロポーズ的な言葉は早過ぎない?」
へへっと皇平くんは白い息をはきながら笑っていた。
寒いから車に戻ろうと手を繋いで歩いてきた道を戻り中華街へ到着した。
「お腹すいたよ〜」
「千羽のおすすめ教えて」
「いいよ、行こう」
夕方まで2人は中華街を歩き回り、お腹いっぱいになった。
「もう晩御飯はいらないかもね(笑)」
「満足だ、また来たいな」
車を走らせて千羽のマンションに帰ってきた。
「ありがとう、楽しかった、色々誤解しててごめんなさい」
「うん、楽しかった、会って話が出来て良かったよ」
千羽が車から出ようとすると待ってと止められた。
振り向くと花束が用意されていた。
「明日、誕生日だろ、おめでとう、千羽」