年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
前向きに
次の日、仕事は早めに切り上げて千羽弥は夕食の支度をした。
ミルクにも可愛いバースデー帽子をかぶらせてみたり壁にハッピーバースデーと飾りをしたり…
19時になりピンポンと鳴り、皇平がやって来た。
「お待たせ、千羽、誕生日おめでとう」
玄関に入るとクラッカーを鳴らしてくれた。
「びっくりしたぁ、ありがとう」
「会いたかった〜むぎゅう」
「昨日会ったじゃない」
「今日だよ、仕事で会えなかったじゃん」
「私は忘年会の事でホテルに打ち合わせに行ってて」
「うん、聞いた〜」
寒いから部屋へ行こうと千羽弥は皇平を入れた。
すぐにミルクと遊び出す。
「ミルクも誕生日おめでとうな、チュッ、チュッ」
「皇平くん、先にご飯食べようよ」
「あ、うん、洗面所借りるね」
やっとコートを脱いでくれてラフな格好になった。
ミルクと遊び始めるとずっとになる皇平くんだから。
「美味そう…作ってくれてありがとう」
「簡単なものだよ」
「ショートケーキ買ってきたから後で食べよ、千羽の事だからミルクのだけ用意して自分のは買ってないでしょ」
「何でわかるの?」
「わかるよ〜もう3ヶ月も千羽と過ごしてるんだぜ」
そう言うと玄関のリュックを持ってきた。
「はい、冷蔵庫に入れておいて、後で食べよう」
「ありがとう」