年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
初対面
「お待たせしました、じゃあ帰りましょう、社長にも連絡とれました」
「なんて?」
「それは……内緒です(笑)」
「何だよ〜気になるじゃん」
「ふふっ」
この松葉杖返しに来ないといけないんだと副社長から聞き、明日病院終わりに来ましょうと千羽弥は言った。
副社長のクラウンに乗り、千羽弥の家の近くのコインパーキングに停める。
ゆっくりと歩いて千羽弥のマンションまでやって来た。
途中でコンビニに寄り最低限必要な物を副社長は選び、部屋へと入れた。
「涼しいな、エアコン入れてんの?」
「あっ、そうなんです、ミルクという同居人がいまして、昼間はまだ暑いですからね」
副社長はゆっくりとリビングに入るとゲージに入れていたミルクと目が合った。
「か、可愛いー、どうしよう、目が合った!」
「可愛いでしょう、私もメロメロなんです」
「抱っこしたい」
「まずはシャワーしましょう、副社長」
「そっか…副社長はやめようよ、仕事中じゃないんだから」
「あー、橘さんの前でも嫌がりましたよね、副社長ってことは言ってないんですか?」
「言ってないかな、役者ってのは大学時代からのメンバーもいるから話してるけどさ」
「なるほど…でも検索するとわかりますよね」
「社名は知らないんじゃないかなぁ、売れない役者と思ってるんじゃね(笑)バレーできる時間があるんだからさ」
「高級車見れば?」
「親のって言ってある」
「なるほど、さてお風呂場に行きますよ」
千羽弥はコンビニで買った下着を開けて副社長と風呂場に向かった。