喜びをあなたと一緒に

優里の葛藤

そろそろ、朝かな。

明るさを感じて目を開けると、カーテンの隙間から、朝日が差し込んでいた。
ベッドに寝転がったまま、ヘッドボードに置いていたスマホを手に取る。

「まだ、6時だ。」
スマホを置いて、もう一度目を閉じる。
しかし、目を閉じると、何故か頭が冴えてきて、やはり眠れない。

結局、1時間後にセットされたアラームを解除し、すっきりしない頭をかきながら、ゆっくりと起き上がった。

歯を磨いて顔を洗い、着替えとメイクを済ませてから、朝食を食べて、コーヒーを飲む。
これが私の、出社前のルーティーン。

ルーティーンをこなすごとに、私の鼓動は早まり、存在感を増していく。
この2週間程は、この鼓動も含めてルーティーンとなっていた。

「ずっと続くのかなぁ…。」

ため息とともに、こぼれた。
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