喜びをあなたと一緒に
共働きの両親は帰ってくるのが遅かったから、よく妹にご飯を作ってあげていたこと。
妹が、自分の作った料理を喜んで食べてくれるのが嬉しくて、調理師を目指し始めたこと。
調理師免許を取得して、高級ホテルのシェフとして働き始めたけれど、どこかやりがいを見いだせなかったこと。
先輩の淹れてくれたコーヒーが美味しかったことから、バリスタに興味を持ち、イタリアのフィレンツェの専門学校で学んだ後に、イタリアのバルで働いたこと。
バルでの仕事が楽しくて、日本にもバルのような場所を作りたいと思い、カフェを開いたこと。
聡真さんは、今の道に進むまでの全てを教えてくれた。
今の聡真さんを形作るものを知れたからか、聡真さんを身近に感じられた。
「今までさ、なんでシェフの仕事はやりがいを見いだせなかったのに、バルやカフェでの仕事は楽しいか分からなかったんだけど、今ようやく分かったんだ。」
そう言って、聡真さんは私と目を合わせ、テーブルの上に置いていた私の手を上から包んだ。
初めて触れた聡真さんの手は温かくて、安心感があった。
聡真さんが話を続けた。
「俺も君と同じでさ、料理が好きなんじゃなくって、自分の料理やコーヒーで人に喜んでもらうことが好きだったんだって、今気づくことが出来た。ありがとう。君に出会えて良かった。」
私は、涙が出そうな程嬉しかった。
気持ちが溢れてくるのに、言葉にならない。
こんな感覚は初めてだった。
ふいに、聡真さんが近づいてきて、私を抱きしめた。
聡真さんの体温と、爽やかな香りに包まれる。
聡真さんは、私を落ち着かせるように背中をトントンと優しく、ゆっくりとたたいた。
そうしているうちに、段々と落ち着いてきて思考も整理されてきた。
私は、両手で彼の胸を押して、少し距離をとり、彼の目をしっかりと見て、言った。
「決めた。私、誰かを笑顔にするために絵を描く!」
「うん、それが良いと思う。」
そう言って、聡真さんが私の頭を優しく撫でるから、またドキドキして落ち着かなくなってしまった。
妹が、自分の作った料理を喜んで食べてくれるのが嬉しくて、調理師を目指し始めたこと。
調理師免許を取得して、高級ホテルのシェフとして働き始めたけれど、どこかやりがいを見いだせなかったこと。
先輩の淹れてくれたコーヒーが美味しかったことから、バリスタに興味を持ち、イタリアのフィレンツェの専門学校で学んだ後に、イタリアのバルで働いたこと。
バルでの仕事が楽しくて、日本にもバルのような場所を作りたいと思い、カフェを開いたこと。
聡真さんは、今の道に進むまでの全てを教えてくれた。
今の聡真さんを形作るものを知れたからか、聡真さんを身近に感じられた。
「今までさ、なんでシェフの仕事はやりがいを見いだせなかったのに、バルやカフェでの仕事は楽しいか分からなかったんだけど、今ようやく分かったんだ。」
そう言って、聡真さんは私と目を合わせ、テーブルの上に置いていた私の手を上から包んだ。
初めて触れた聡真さんの手は温かくて、安心感があった。
聡真さんが話を続けた。
「俺も君と同じでさ、料理が好きなんじゃなくって、自分の料理やコーヒーで人に喜んでもらうことが好きだったんだって、今気づくことが出来た。ありがとう。君に出会えて良かった。」
私は、涙が出そうな程嬉しかった。
気持ちが溢れてくるのに、言葉にならない。
こんな感覚は初めてだった。
ふいに、聡真さんが近づいてきて、私を抱きしめた。
聡真さんの体温と、爽やかな香りに包まれる。
聡真さんは、私を落ち着かせるように背中をトントンと優しく、ゆっくりとたたいた。
そうしているうちに、段々と落ち着いてきて思考も整理されてきた。
私は、両手で彼の胸を押して、少し距離をとり、彼の目をしっかりと見て、言った。
「決めた。私、誰かを笑顔にするために絵を描く!」
「うん、それが良いと思う。」
そう言って、聡真さんが私の頭を優しく撫でるから、またドキドキして落ち着かなくなってしまった。