小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第48話 皇帝と臣下(4/5)
◆
朝見が終わり、ミアルはシャオレイと共に華宵宮をあとにした。背後からの視線が、痛いほどミアルに突き刺さる。
(ジュン様だわ……)
ミアルは、振り向くことができなかった。脈打つ恐れを無理やり押し殺し、シャオレイの後に付き従った。
だが、ミアルの態度でジュンは確信した。
(俺を裏切る気だな。
だが、俺はすべてを手に入れるぞ。
権力も、富も、そして――ミアルも)
ミアルは瑶吟宮の近くで、突然ジュンの腕で暗がりに引きずり込まれ、彼に唇をふさがれた。
「なぜ俺を避ける?」
ジュンは冷たい笑みとは裏腹に、甘い声を発していた。
「……あなたと密会していることが、妃様に気づかれているようで」
「お前は他の誰にも従う必要はない」
「……?」
ジュンはミアルの背を撫でながら、耳元でささやいた。
「お前は皇后になるんだぞ?」
次の瞬間、ジュンはミアルを気絶させた。それから配下の宦官たちに命じ、用意していた樽にミアルを入れて連れ去った。
◆
朝見の帰り道、シャオレイはジュンの謀反について考え込んでいた。ふと後ろを振り返ると――ミアルが消えていた。
(ミアルはこのあと、ゼフォンへ詳しく報告すると言っていた。
だからミアルが無断で消えるわけがない。
きっと、ラン・ジュンの仕業ね)
シャオレイは、額へ恨めし気に目線をやった。
(――なぜ小鳥は教えてくれなかったの……?)
シャオレイは速やかに”妃の盾”たちへ、ミアルの捜索と調査を命じた。
そして、別の侍女を伴って紫微殿《しびでん》へと向かった。
どこでジュンの配下に目撃されるかわからないため、シャオレイは動揺を現さないように注意を払った。だが、心は焦りに押し潰されそうだった。
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朝見が終わり、ミアルはシャオレイと共に華宵宮をあとにした。背後からの視線が、痛いほどミアルに突き刺さる。
(ジュン様だわ……)
ミアルは、振り向くことができなかった。脈打つ恐れを無理やり押し殺し、シャオレイの後に付き従った。
だが、ミアルの態度でジュンは確信した。
(俺を裏切る気だな。
だが、俺はすべてを手に入れるぞ。
権力も、富も、そして――ミアルも)
ミアルは瑶吟宮の近くで、突然ジュンの腕で暗がりに引きずり込まれ、彼に唇をふさがれた。
「なぜ俺を避ける?」
ジュンは冷たい笑みとは裏腹に、甘い声を発していた。
「……あなたと密会していることが、妃様に気づかれているようで」
「お前は他の誰にも従う必要はない」
「……?」
ジュンはミアルの背を撫でながら、耳元でささやいた。
「お前は皇后になるんだぞ?」
次の瞬間、ジュンはミアルを気絶させた。それから配下の宦官たちに命じ、用意していた樽にミアルを入れて連れ去った。
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朝見の帰り道、シャオレイはジュンの謀反について考え込んでいた。ふと後ろを振り返ると――ミアルが消えていた。
(ミアルはこのあと、ゼフォンへ詳しく報告すると言っていた。
だからミアルが無断で消えるわけがない。
きっと、ラン・ジュンの仕業ね)
シャオレイは、額へ恨めし気に目線をやった。
(――なぜ小鳥は教えてくれなかったの……?)
シャオレイは速やかに”妃の盾”たちへ、ミアルの捜索と調査を命じた。
そして、別の侍女を伴って紫微殿《しびでん》へと向かった。
どこでジュンの配下に目撃されるかわからないため、シャオレイは動揺を現さないように注意を払った。だが、心は焦りに押し潰されそうだった。