小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第64話 ゼフォンの拒絶(2/6)
ゼフォンは椅子のひじ掛けに手を添えたまま、厳しく声を飛ばした。
「なぜ、そのような重大な事実を、予に隠していた?」
固まるシャオレイへ、ゼフォンは続けた。
「無断で宮中に入り込んだ者がいた。
――それだけで、国家の中枢を揺るがす異常事態だ。
それを、妃たるそなたが黙認し、さらに宮廷の外へ出た。
これが、謀《はかりごと》ではないと――どうして言い切れる?
……宮廷は、私情で動かすものではない。
予に報告しなかった時点で、国家の敵と見なされても、仕方あるまい」
シャオレイは、即座に額を床へ付けた。
「報告しなかったのは、確かに私の失態でございます。
ですが、陛下を信用していなかったわけではございません。
まず……皇后殿下のことを陛下に告げるには、確かな証しが必要だと思ったのです。
万が一、無実の殿下を陥れるようなことがあってはなりませんから。
そこで、証しを得るために、あの男を利用しようと考えました……」
ゼフォンは何も言わず、ただシャオレイの言葉の続きを待っていた。
浅く、早くなる呼吸を、シャオレイは必死で抑えた。
「――そんな中、ミアルが姿を消しました。
私は、ラン・ジュンに連れ去られたと思い……あの男と共に、宮廷を出ました。
そのとき、サン内侍が私に同行してくれました。
私の心当たりの場所にラン・ジュンがいないと分かると、あの男に、大河の西まで連れ回されました。
ですが、サン内侍は途中で、山の崩落に巻き込まれて命を落としました……。
私を逃がすために……」
「そうか……サン内侍が」
シャオレイは、嘘をつきたくはなかった。
だが、真実をすべて話せば――フェイリンが死罪になる。それだけは、絶対に避けたかった。
(私が守らなきゃ、誰がフェイリンを守るの……?)
ゼフォンは椅子のひじ掛けに手を添えたまま、厳しく声を飛ばした。
「なぜ、そのような重大な事実を、予に隠していた?」
固まるシャオレイへ、ゼフォンは続けた。
「無断で宮中に入り込んだ者がいた。
――それだけで、国家の中枢を揺るがす異常事態だ。
それを、妃たるそなたが黙認し、さらに宮廷の外へ出た。
これが、謀《はかりごと》ではないと――どうして言い切れる?
……宮廷は、私情で動かすものではない。
予に報告しなかった時点で、国家の敵と見なされても、仕方あるまい」
シャオレイは、即座に額を床へ付けた。
「報告しなかったのは、確かに私の失態でございます。
ですが、陛下を信用していなかったわけではございません。
まず……皇后殿下のことを陛下に告げるには、確かな証しが必要だと思ったのです。
万が一、無実の殿下を陥れるようなことがあってはなりませんから。
そこで、証しを得るために、あの男を利用しようと考えました……」
ゼフォンは何も言わず、ただシャオレイの言葉の続きを待っていた。
浅く、早くなる呼吸を、シャオレイは必死で抑えた。
「――そんな中、ミアルが姿を消しました。
私は、ラン・ジュンに連れ去られたと思い……あの男と共に、宮廷を出ました。
そのとき、サン内侍が私に同行してくれました。
私の心当たりの場所にラン・ジュンがいないと分かると、あの男に、大河の西まで連れ回されました。
ですが、サン内侍は途中で、山の崩落に巻き込まれて命を落としました……。
私を逃がすために……」
「そうか……サン内侍が」
シャオレイは、嘘をつきたくはなかった。
だが、真実をすべて話せば――フェイリンが死罪になる。それだけは、絶対に避けたかった。
(私が守らなきゃ、誰がフェイリンを守るの……?)