小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第64話 ゼフォンの拒絶(3/6)
ゼフォンは、深いため息をついて黙り込んだ。妃が画策をしていたことに、大きく衝撃を受けていた。――よりにもよって、最も愛する妃が。
「瑶吟宮の使用人たちからは、すでに事情を聞いた」
ゼフォンのその言葉に、シャオレイは凍りついた。使用人たちが処罰されたことは、すぐに想像できたからだ。
(みんな……ごめんなさい)
そのとき、執務室に侍衛長が足早に現れ、報告をした。
「賊は“ビン・ユエン”と名乗りました。
ラン・ジュンに個人的な恨みがあると、供述しております」
シャオレイは眉を寄せた。
(ビン・ユエン――フェイリンは、偽名を名乗ったのね)
うなずくゼフォンへ、侍衛長が続けた。
「その者は、ラン・ジュンが指揮した戦で、父と兄を殺されたと話しております。
その復讐のため、ラン・ジュンをつけ狙っていたとのことです」
ゼフォンは、横目でシャオレイの反応を観察しながら、口を開いた。
「動機は理解した。だが、なぜ妃が巻き込まれたのか?」
「カナリア妃様付きの侍女――シャン嬢が、ラン・ジュンに言い寄られておりました。
そして、謀反の前後に、姿を消しました。
それを知ったビン・ユエンは、妃様がラン・ジュンの行方を知っていると考え……巧みに妃様を宮廷の外へ誘い出し、心当たりを案内させたようです」
ゼフォンは、じっと耳を傾けていた。
侍衛長が続ける。
「なお、妃様が案内した茶屋には、ラン・ジュンもシャン嬢も現れなかったとのことです。
そして、あの隠し通路についてですが……シャン嬢がラン・ジュンと密会するために、使用していたようです。
調査の結果、宮廷の外へ繋がっておりました。
報告は、以上です」
ゼフォンは、深いため息をついて黙り込んだ。妃が画策をしていたことに、大きく衝撃を受けていた。――よりにもよって、最も愛する妃が。
「瑶吟宮の使用人たちからは、すでに事情を聞いた」
ゼフォンのその言葉に、シャオレイは凍りついた。使用人たちが処罰されたことは、すぐに想像できたからだ。
(みんな……ごめんなさい)
そのとき、執務室に侍衛長が足早に現れ、報告をした。
「賊は“ビン・ユエン”と名乗りました。
ラン・ジュンに個人的な恨みがあると、供述しております」
シャオレイは眉を寄せた。
(ビン・ユエン――フェイリンは、偽名を名乗ったのね)
うなずくゼフォンへ、侍衛長が続けた。
「その者は、ラン・ジュンが指揮した戦で、父と兄を殺されたと話しております。
その復讐のため、ラン・ジュンをつけ狙っていたとのことです」
ゼフォンは、横目でシャオレイの反応を観察しながら、口を開いた。
「動機は理解した。だが、なぜ妃が巻き込まれたのか?」
「カナリア妃様付きの侍女――シャン嬢が、ラン・ジュンに言い寄られておりました。
そして、謀反の前後に、姿を消しました。
それを知ったビン・ユエンは、妃様がラン・ジュンの行方を知っていると考え……巧みに妃様を宮廷の外へ誘い出し、心当たりを案内させたようです」
ゼフォンは、じっと耳を傾けていた。
侍衛長が続ける。
「なお、妃様が案内した茶屋には、ラン・ジュンもシャン嬢も現れなかったとのことです。
そして、あの隠し通路についてですが……シャン嬢がラン・ジュンと密会するために、使用していたようです。
調査の結果、宮廷の外へ繋がっておりました。
報告は、以上です」