小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第64話 ゼフォンの拒絶(4/6)
ゼフォンは、シャオレイから視線を逸らさず、重く言葉を落とした。
「――そなたの供述と、ずいぶんと食い違っている。
そなたは“利用した”と言った。
だが奴は、“そなたを騙して誘い出した”と述べた。
……どちらが嘘をついている?」
シャオレイの胸は、潰されそうだった。
(フェイリンは、嘘をついたんだわ。
どうしてそんなことを……。
――まさか……罪をひとりでかぶるつもり?)
ゼフォンは、動揺しているシャオレイから視線を外した。侍衛長から渡された書状に目を通し、無言のままそこへ印《いん》を叩きつけた。
その音に、シャオレイは身をこわばらせた。
書状を返された侍衛長は、足早に去っていった。
嫌な予感を抱きながら、シャオレイがゼフォンへ尋ねた。
「今のは……?」
「ビン・ユエンの拷問を許可した」
その冷酷な回答が、シャオレイを突き刺した。
「なぜ?」
「“なぜ”?――その問いの意味が、予には理解できぬ。
賊が語る言葉に、真実が含まれている保証があるか?
予は、国家の安寧を守る者だ。
どのような動機があろうと、“宮廷侵入”という事実だけで、追及に値する。
それを問わねば、政《まつりごと》は成り立たぬ。
――それとも妃であるそなたが、“予に政《まつりごと》を放棄しろ”と願っているのか?」
統治者としてのゼフォンの正論に、シャオレイは追い詰められていた。
ゼフォンは、シャオレイから視線を逸らさず、重く言葉を落とした。
「――そなたの供述と、ずいぶんと食い違っている。
そなたは“利用した”と言った。
だが奴は、“そなたを騙して誘い出した”と述べた。
……どちらが嘘をついている?」
シャオレイの胸は、潰されそうだった。
(フェイリンは、嘘をついたんだわ。
どうしてそんなことを……。
――まさか……罪をひとりでかぶるつもり?)
ゼフォンは、動揺しているシャオレイから視線を外した。侍衛長から渡された書状に目を通し、無言のままそこへ印《いん》を叩きつけた。
その音に、シャオレイは身をこわばらせた。
書状を返された侍衛長は、足早に去っていった。
嫌な予感を抱きながら、シャオレイがゼフォンへ尋ねた。
「今のは……?」
「ビン・ユエンの拷問を許可した」
その冷酷な回答が、シャオレイを突き刺した。
「なぜ?」
「“なぜ”?――その問いの意味が、予には理解できぬ。
賊が語る言葉に、真実が含まれている保証があるか?
予は、国家の安寧を守る者だ。
どのような動機があろうと、“宮廷侵入”という事実だけで、追及に値する。
それを問わねば、政《まつりごと》は成り立たぬ。
――それとも妃であるそなたが、“予に政《まつりごと》を放棄しろ”と願っているのか?」
統治者としてのゼフォンの正論に、シャオレイは追い詰められていた。