小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第66話 紙切れ1枚の別れ(4/5)
◆
紫微殿の裏の外廊下に、冷たい風が吹いていた。
その一角でゼフォンはひとり、盃を手にしながら夜空を見つめていた。
そのとき、室内からチャオ内侍の声が聞こえた。
「陛下。宰相が、面会を求めております」
ゼフォンはわずかに眉をひそめ、「通せ」と返した。
間もなく、宰相が静かにゼフォンのもとへやってきた。
ゼフォンは、空を見つめたまま、宰相を見ようともしなかった。
宰相は一礼し、わずかに間を置いてからたったひとこと、口にした。
「陛下のご裁決、まことに英明でございます……」
ゼフォンのまなざしが、一瞬険しくなった。
だが、宰相は再び一礼し、静かに去っていった。
ゼフォンは、盃を握りしめていた。
次第に、震える指に力がこもり――次の瞬間、盃を石畳へ叩きつけた。
盃が砕ける鋭い音が、冷えた夜気にこだました。
◆
紫微殿の裏の外廊下に、冷たい風が吹いていた。
その一角でゼフォンはひとり、盃を手にしながら夜空を見つめていた。
そのとき、室内からチャオ内侍の声が聞こえた。
「陛下。宰相が、面会を求めております」
ゼフォンはわずかに眉をひそめ、「通せ」と返した。
間もなく、宰相が静かにゼフォンのもとへやってきた。
ゼフォンは、空を見つめたまま、宰相を見ようともしなかった。
宰相は一礼し、わずかに間を置いてからたったひとこと、口にした。
「陛下のご裁決、まことに英明でございます……」
ゼフォンのまなざしが、一瞬険しくなった。
だが、宰相は再び一礼し、静かに去っていった。
ゼフォンは、盃を握りしめていた。
次第に、震える指に力がこもり――次の瞬間、盃を石畳へ叩きつけた。
盃が砕ける鋭い音が、冷えた夜気にこだました。