小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第67話 冷たい檻(2/5)
◆
シャオレイは、宮中の一室の中央に立たされていた。
重々しい空気の中、ひとりの宮女がシャオレイの帯紐を解いた。
それが合図のように、他の宮女たちが一斉に手を伸ばし、シャオレイの衣《ころも》を次々と剥ぎ取っていく。
華やかなかんざしも腕輪も、容赦なく外された。きらびやかな刺繍入りの靴も脱がされ、裸足にされた。
シャオレイは、あっという間に中衣《ちゅうい》姿になった。冷たい空気が、シャオレイの肌を刺す。
だが、シャオレイはずっと、ひとつのことしか考えていなかった。
(無理よ……いくらフェイリンでも、100打なんて耐えられない)
女官は冷たく言った。
「両腕を上げてください」
シャオレイがゆっくりと腕を持ち上げると、女官が中衣の中へ無言で手を差し入れた。
隅にいる女官が、淡々と記録している。
胸元をなぞる冷たい指先に、シャオレイはひるんだ。
そのすぐ奥に、フェイリンから贈られたかんざしを隠していたからだ。
次の瞬間、シャオレイにフェイリンの声がよみがえった。
『かんざしは?』
それはシャオレイがミアルと別れて、都に帰る道中で言われた言葉だ。
(私がフェイリンを心の支えにしてたのを、彼に知られたわ。
あの人、ちょっと嬉しそうで……)
シャオレイがそれから思い出したのは―― シャオレイの髪に顔をうずめてささやいた、フェイリンの声。
『そなたを守るのは……俺だ』
その声が、シャオレイの心にわずかな熱をもたらす。
(ああ、そうだわ……。
今度は、私がフェイリンを守らなくちゃ。
だって、私のせいだもの)
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シャオレイは、宮中の一室の中央に立たされていた。
重々しい空気の中、ひとりの宮女がシャオレイの帯紐を解いた。
それが合図のように、他の宮女たちが一斉に手を伸ばし、シャオレイの衣《ころも》を次々と剥ぎ取っていく。
華やかなかんざしも腕輪も、容赦なく外された。きらびやかな刺繍入りの靴も脱がされ、裸足にされた。
シャオレイは、あっという間に中衣《ちゅうい》姿になった。冷たい空気が、シャオレイの肌を刺す。
だが、シャオレイはずっと、ひとつのことしか考えていなかった。
(無理よ……いくらフェイリンでも、100打なんて耐えられない)
女官は冷たく言った。
「両腕を上げてください」
シャオレイがゆっくりと腕を持ち上げると、女官が中衣の中へ無言で手を差し入れた。
隅にいる女官が、淡々と記録している。
胸元をなぞる冷たい指先に、シャオレイはひるんだ。
そのすぐ奥に、フェイリンから贈られたかんざしを隠していたからだ。
次の瞬間、シャオレイにフェイリンの声がよみがえった。
『かんざしは?』
それはシャオレイがミアルと別れて、都に帰る道中で言われた言葉だ。
(私がフェイリンを心の支えにしてたのを、彼に知られたわ。
あの人、ちょっと嬉しそうで……)
シャオレイがそれから思い出したのは―― シャオレイの髪に顔をうずめてささやいた、フェイリンの声。
『そなたを守るのは……俺だ』
その声が、シャオレイの心にわずかな熱をもたらす。
(ああ、そうだわ……。
今度は、私がフェイリンを守らなくちゃ。
だって、私のせいだもの)