小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第68話 刑の執行(4/4)




 冷宮で、シャオレイは耳をすましていた。

 外のざわめきが、歓声からどよめきに変わった。
 やがて――その声すら、聞こえなくなった。
 世界が、音ごと止まったようだった。

 シャオレイの心臓を、冷たい手でわしづかみにされたようだった。
 いつの間にか、シャオレイの手の中にかんざしがあった。

 それはかつて、フェイリンがシャオレイの髪に挿してくれたものだ。

『絶対に生き残れ』

 力強く抱きしめるフェイリンの腕、耳元でささやく彼の声――それらが、シャオレイの記憶の底から浮かぶ。

 シャオレイは扉を見つめたまま、かんざしを強く握りしめた。
(まさか……まさか……)
 シャオレイはただ、震えることしかできなかった。

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