小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第70話 折れた羽(5/7)
シャオレイは脱がされた衣をかき集めながら、静かにため息をついた。
(……ここで妃の位《くらい》が役に立つとはね。
自身の力で得た位が、私を守ってくれたわ。
でもそれも、いつまでもつか……)
シャオレイは衣を身に着け、帯紐を結んだ。
(私が廃妃にされなかったのは、政治的判断。
私が罪を犯したとはいえ、妃の位まで剥いだらヤン家の面子をつぶすし、陛下の体面が悪い。
それだけよ。
私に、返り咲きの機会なんてあるわけない)
シャオレイには分かっていた。もし本当に妃として尊重されていたなら、冷宮であっても侍女がつき、最低限の衣食住の保証があるからだ。
だが、それすらも与えられなかった。
その上、靴を与えられず、裸足にされていた。
(陛下のお怒りは深い……当然ね)
外からは、ゼフォンを乞う廃妃たちの声がしていた。
それがシャオレイの耳に届き、胸を痛める。
(どうしてみんな、あそこまで陛下を愛せるの……?
こんな目に遭っているのに……。
陛下のなさったことは、間違ってないわ。
でも、夫としてはもう見られない……。
――愛って、消えるのね)
ひとりぼっちの冷宮に、静かな影が落ちていた。
シャオレイは脱がされた衣をかき集めながら、静かにため息をついた。
(……ここで妃の位《くらい》が役に立つとはね。
自身の力で得た位が、私を守ってくれたわ。
でもそれも、いつまでもつか……)
シャオレイは衣を身に着け、帯紐を結んだ。
(私が廃妃にされなかったのは、政治的判断。
私が罪を犯したとはいえ、妃の位まで剥いだらヤン家の面子をつぶすし、陛下の体面が悪い。
それだけよ。
私に、返り咲きの機会なんてあるわけない)
シャオレイには分かっていた。もし本当に妃として尊重されていたなら、冷宮であっても侍女がつき、最低限の衣食住の保証があるからだ。
だが、それすらも与えられなかった。
その上、靴を与えられず、裸足にされていた。
(陛下のお怒りは深い……当然ね)
外からは、ゼフォンを乞う廃妃たちの声がしていた。
それがシャオレイの耳に届き、胸を痛める。
(どうしてみんな、あそこまで陛下を愛せるの……?
こんな目に遭っているのに……。
陛下のなさったことは、間違ってないわ。
でも、夫としてはもう見られない……。
――愛って、消えるのね)
ひとりぼっちの冷宮に、静かな影が落ちていた。