小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第74話 いちばん大事な人(4/7)
フェイリンへ重湯を飲ませ終えたあと、シャオレイはぽつりと言った。
「……そういえばね、冷宮に皇后が来たの。
――あなたが杖刑を受けた日に」
「やはりな。
後宮の不祥事となれば、あの女もただじゃ済まん。
しかも”密通”だからな……」
「さすがの殿下も怒ってたわ」
そう言って、シャオレイはくすっと笑った。
フェイリンは、小さく鼻を鳴らした。
「杖刑を受けたかいがあった」
「ねえ、どうして助かったの?
100打も受けたのに……」
「刑は70打で終わった。理由は分からん」
シャオレイは、冷宮でのメイレンとのやりとりを思い出した。
「――分かったわ……シュエン妃の懐妊が理由ね。
きっと、不吉だから減刑されたのよ。
陛下は体面を気になさるから」
シャオレイがゼフォンに対してよそよそしいことに、フェイリンは気づいた。
(あんな目に遭えば当然か……)
「皇后は嘘ついたのね。
私への腹いせかしら。
――ねえ、シュエン妃様は助けてくれたのかしら?
だったら、ずいぶん義理堅いのね……」
(あんなに私を妬んでいたのに。
福を授かると、変わるものなのね)
「子を授かったのは、そなたが夜伽を手助けしたからとも言える。
子供は後ろ盾となるからな。
たとえ、寵を失っても身を守れる」
「そうね。宮中では、それが最適解ね……。
だからみんな、寵を争う。
――でもそれは、むなしいわ……」
しばらく、静けさが流れた。
フェイリンへ重湯を飲ませ終えたあと、シャオレイはぽつりと言った。
「……そういえばね、冷宮に皇后が来たの。
――あなたが杖刑を受けた日に」
「やはりな。
後宮の不祥事となれば、あの女もただじゃ済まん。
しかも”密通”だからな……」
「さすがの殿下も怒ってたわ」
そう言って、シャオレイはくすっと笑った。
フェイリンは、小さく鼻を鳴らした。
「杖刑を受けたかいがあった」
「ねえ、どうして助かったの?
100打も受けたのに……」
「刑は70打で終わった。理由は分からん」
シャオレイは、冷宮でのメイレンとのやりとりを思い出した。
「――分かったわ……シュエン妃の懐妊が理由ね。
きっと、不吉だから減刑されたのよ。
陛下は体面を気になさるから」
シャオレイがゼフォンに対してよそよそしいことに、フェイリンは気づいた。
(あんな目に遭えば当然か……)
「皇后は嘘ついたのね。
私への腹いせかしら。
――ねえ、シュエン妃様は助けてくれたのかしら?
だったら、ずいぶん義理堅いのね……」
(あんなに私を妬んでいたのに。
福を授かると、変わるものなのね)
「子を授かったのは、そなたが夜伽を手助けしたからとも言える。
子供は後ろ盾となるからな。
たとえ、寵を失っても身を守れる」
「そうね。宮中では、それが最適解ね……。
だからみんな、寵を争う。
――でもそれは、むなしいわ……」
しばらく、静けさが流れた。