小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第80話 特別な贈り物(2/3)
◆
夜も更けた頃、フェイリンはシャオレイの待つ茶屋へ戻った。廊下の端に着き、隠し扉を静かに開けると、かすかに歌声が漏れた。
部屋の中では、寝衣姿のシャオレイが小さく口ずさみながら、小机で筆を走らせていた。
シャオレイはフェイリンに気づき、ぱっと顔を上げた。
「お帰りなさい」
フェイリンが小机にある紙へ目をやると、シャオレイは恥ずかしそうに「見ちゃダメ」と、隠した。
フェイリンは壁際の卓へ歩み寄り、水を一杯飲み干す。彼にとっては、シャオレイが元気なことだけが救いだった。
そこへ、シャオレイがそっと尋ねた。
「ところで、どうだった?シン統領は」
フェイリンは寝衣へ着替えながら、答えた。
「俺の策には乗ってきたが、土壇場でラン・リーハイの味方をしないとも限らんからな。
あまり期待はしていない。
――そんなことより、ニンチュアンへは明日移動しよう」
「分かったわ。
向こうの市場に少し寄りたいの。
刺繍を頼みたくて」
「ああ」
シャオレイは寝台へ行き、そっと横たわる。
フェイリンも、その隣に身を沈めた。
シャオレイは、フェイリンの腰を優しくさすりながら、いたずらっぽく笑った。
「長距離移動だけど……大丈夫なの?
移動中に裂けたりしない?」
「問題ない」
フェイリンは答えてから、そっとシャオレイに口づけを落とした。
シャオレイは熱っぽく、甘えるようにささやいた。
「もう……明日早いのよ……」
夜の静けさが、ふたりを優しく包み込んだ。
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夜も更けた頃、フェイリンはシャオレイの待つ茶屋へ戻った。廊下の端に着き、隠し扉を静かに開けると、かすかに歌声が漏れた。
部屋の中では、寝衣姿のシャオレイが小さく口ずさみながら、小机で筆を走らせていた。
シャオレイはフェイリンに気づき、ぱっと顔を上げた。
「お帰りなさい」
フェイリンが小机にある紙へ目をやると、シャオレイは恥ずかしそうに「見ちゃダメ」と、隠した。
フェイリンは壁際の卓へ歩み寄り、水を一杯飲み干す。彼にとっては、シャオレイが元気なことだけが救いだった。
そこへ、シャオレイがそっと尋ねた。
「ところで、どうだった?シン統領は」
フェイリンは寝衣へ着替えながら、答えた。
「俺の策には乗ってきたが、土壇場でラン・リーハイの味方をしないとも限らんからな。
あまり期待はしていない。
――そんなことより、ニンチュアンへは明日移動しよう」
「分かったわ。
向こうの市場に少し寄りたいの。
刺繍を頼みたくて」
「ああ」
シャオレイは寝台へ行き、そっと横たわる。
フェイリンも、その隣に身を沈めた。
シャオレイは、フェイリンの腰を優しくさすりながら、いたずらっぽく笑った。
「長距離移動だけど……大丈夫なの?
移動中に裂けたりしない?」
「問題ない」
フェイリンは答えてから、そっとシャオレイに口づけを落とした。
シャオレイは熱っぽく、甘えるようにささやいた。
「もう……明日早いのよ……」
夜の静けさが、ふたりを優しく包み込んだ。