小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第83話 取り戻した瑠璃色の小鳥(2/6)
しばらくしてから、チャオ内侍が遠慮がちに「皇后殿下がお会いになりたいと……」と伝えた。
ゼフォンは一瞬眉を上げ、わずかに考えた。
(あやつ、わざわざ渡し舟を使って来たのか……?
――まさか、ここで事を起こす気か?)
「通せ」
メイレンがやって来た。
ゼフォンは警戒を微塵も隠さず、「何用だ?」と言い放った。
「お疲れでございましょう、陛下。
お心を癒す“手土産”を用意いたしましたゆえ、献上いたします」
そう言ったメイレンの後ろに現れた者の姿を見た瞬間、ゼフォンは目を見開いた。
そこにいたのは――シャオレイだった。
シャオレイの額の小鳥は見当たらず、地味な格好をしていたが、ゼフォンが寵妃を見まごうはずがない。
ゼフォンの胸が一気に熱を持った。ゼフォンはシャオレイから目をそらすことができず、言葉も出なかった。だが、不意にメイレンの視線に気づいた。
メイレンの目は、満足げだった。
「“亡きヤン妃”に、生き写しの女子《おなご》を見つけました。
陛下のお気に召せば、よろしいのですが……」
ゼフォンはふたたび警戒をにじませながら、シャオレイとメイレンを交互に見た。
(何を企んでいる……ラン・メイレン)
部屋に沈黙が流れる。
やがてゼフォンは深く息をついて、言った。
「……ご苦労だった。下がって良い」
メイレンはうやうやしく頭を下げ、去っていった。
しばらくしてから、チャオ内侍が遠慮がちに「皇后殿下がお会いになりたいと……」と伝えた。
ゼフォンは一瞬眉を上げ、わずかに考えた。
(あやつ、わざわざ渡し舟を使って来たのか……?
――まさか、ここで事を起こす気か?)
「通せ」
メイレンがやって来た。
ゼフォンは警戒を微塵も隠さず、「何用だ?」と言い放った。
「お疲れでございましょう、陛下。
お心を癒す“手土産”を用意いたしましたゆえ、献上いたします」
そう言ったメイレンの後ろに現れた者の姿を見た瞬間、ゼフォンは目を見開いた。
そこにいたのは――シャオレイだった。
シャオレイの額の小鳥は見当たらず、地味な格好をしていたが、ゼフォンが寵妃を見まごうはずがない。
ゼフォンの胸が一気に熱を持った。ゼフォンはシャオレイから目をそらすことができず、言葉も出なかった。だが、不意にメイレンの視線に気づいた。
メイレンの目は、満足げだった。
「“亡きヤン妃”に、生き写しの女子《おなご》を見つけました。
陛下のお気に召せば、よろしいのですが……」
ゼフォンはふたたび警戒をにじませながら、シャオレイとメイレンを交互に見た。
(何を企んでいる……ラン・メイレン)
部屋に沈黙が流れる。
やがてゼフォンは深く息をついて、言った。
「……ご苦労だった。下がって良い」
メイレンはうやうやしく頭を下げ、去っていった。