小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第83話 取り戻した瑠璃色の小鳥(4/6)
◆
船内の湯室《とうしつ※》で、シャオレイは宮女に衣《ころも》を脱がされていた。 [※浴室]
だが、シャオレイには計算が働いていた。それは、ゼフォンの怒りの火に油を注がず、同時にメイレンの策略を逆手に取るための策。
(陛下は、誇り高い男。
私が伽を拒めば、彼は無理強いをしない。
でも、拒めば監視はさらに強まる。
そしたら、逃げる隙が狭まってしまう。
それどころか、陛下を刺激しすぎれば、フェイリンへ矛先が変わるかもしれない)
シャオレイの頭には、次の狙いが浮かんでいた。
(私は皇后に利用されて、ここにいる。
――でも、無抵抗な駒なんかじゃない。
流されるんじゃなくて、受け入れる。
その間に、危機から脱する道を探るわ)
シャオレイはゆっくり息を整えた。
(これは、生き残るための時間稼ぎ。
そして――愛する夫を守るための、戦術)
その覚悟を胸に、シャオレイはゼフォンを受け入れる準備をした。
(私は青楼の女だったのよ、演技はお手のものだわ。……無力な女を演じてみせる)
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船内の湯室《とうしつ※》で、シャオレイは宮女に衣《ころも》を脱がされていた。 [※浴室]
だが、シャオレイには計算が働いていた。それは、ゼフォンの怒りの火に油を注がず、同時にメイレンの策略を逆手に取るための策。
(陛下は、誇り高い男。
私が伽を拒めば、彼は無理強いをしない。
でも、拒めば監視はさらに強まる。
そしたら、逃げる隙が狭まってしまう。
それどころか、陛下を刺激しすぎれば、フェイリンへ矛先が変わるかもしれない)
シャオレイの頭には、次の狙いが浮かんでいた。
(私は皇后に利用されて、ここにいる。
――でも、無抵抗な駒なんかじゃない。
流されるんじゃなくて、受け入れる。
その間に、危機から脱する道を探るわ)
シャオレイはゆっくり息を整えた。
(これは、生き残るための時間稼ぎ。
そして――愛する夫を守るための、戦術)
その覚悟を胸に、シャオレイはゼフォンを受け入れる準備をした。
(私は青楼の女だったのよ、演技はお手のものだわ。……無力な女を演じてみせる)