小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第84話 思い出に抱かれて(4/6)
◆
シャオレイは、寝台の上で浅い眠りから覚めた。
外はすっかり暗くなり、ろうそくのあかりがぼんやりと部屋を照らしていた。
すでにゼフォンの姿はなかった。彼は、臣下たちとの会議に行っていた。
しばらくすると、侍女たちが音もなく現れ、シャオレイを飾り立てていった。
シャオレイは鮮やかな瑠璃色の抹胸裙《まっきょうくん》を着せられ、髪を結い上げられ、装飾品を付けられて――あっという間に”後宮の女”に戻された。
鏡に映る自分を見つめながら、シャオレイは苦笑した。
(ルリ姫、ね……。
――頑張って得た妃の位も、あっけなく消えてしまったわ)
次に、額の小鳥を恨めしそうに見た。
(昨日、この小鳥は何も警告してくれなかったわ。
……本当に呪いになったのね)
シャオレイはちらりと床に目をやってから、侍女に尋ねた。
「ねえ、床に散らばっていた佩玉を知らない?」
侍女のひとりが、ぼそりと答えた。
「陛下の命《めい》で、大河に――」
胸の奥がずしりと痛んだが、シャオレイは淡々と言った。
「そう。……外に出たいのだけど」
「陛下の命《めい》で、部屋の中に留めよと――」
「……下がっていいわ」
(まるで鳥籠ね)
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シャオレイは、寝台の上で浅い眠りから覚めた。
外はすっかり暗くなり、ろうそくのあかりがぼんやりと部屋を照らしていた。
すでにゼフォンの姿はなかった。彼は、臣下たちとの会議に行っていた。
しばらくすると、侍女たちが音もなく現れ、シャオレイを飾り立てていった。
シャオレイは鮮やかな瑠璃色の抹胸裙《まっきょうくん》を着せられ、髪を結い上げられ、装飾品を付けられて――あっという間に”後宮の女”に戻された。
鏡に映る自分を見つめながら、シャオレイは苦笑した。
(ルリ姫、ね……。
――頑張って得た妃の位も、あっけなく消えてしまったわ)
次に、額の小鳥を恨めしそうに見た。
(昨日、この小鳥は何も警告してくれなかったわ。
……本当に呪いになったのね)
シャオレイはちらりと床に目をやってから、侍女に尋ねた。
「ねえ、床に散らばっていた佩玉を知らない?」
侍女のひとりが、ぼそりと答えた。
「陛下の命《めい》で、大河に――」
胸の奥がずしりと痛んだが、シャオレイは淡々と言った。
「そう。……外に出たいのだけど」
「陛下の命《めい》で、部屋の中に留めよと――」
「……下がっていいわ」
(まるで鳥籠ね)