小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第84話 思い出に抱かれて(6/6)
◆
シャオレイの予感は、的中していた。
フェイリンは、巡幸への潜入を早めていた。当初の予定のニンチュアン港ではなく、南のティンピン港の警備に、臨時に補充された地方兵として紛れ込んでいたのだ。
巡幸の船が停泊すれば、荷運びに紛れて船内へ潜入する――それが計画だった。
大河を睨みつけるフェイリンのそばへ、彼の配下が音もなく近づいた。
フェイリンと同じく、地方兵に扮している配下が、小声で言った。
「シン殿の“客人”が、ティンピン北部の山に訪れたそうです」
その言葉にフェイリンは、わずかに眉を上げて返した。
「引き続き、見張れ」
◆
シャオレイの予感は、的中していた。
フェイリンは、巡幸への潜入を早めていた。当初の予定のニンチュアン港ではなく、南のティンピン港の警備に、臨時に補充された地方兵として紛れ込んでいたのだ。
巡幸の船が停泊すれば、荷運びに紛れて船内へ潜入する――それが計画だった。
大河を睨みつけるフェイリンのそばへ、彼の配下が音もなく近づいた。
フェイリンと同じく、地方兵に扮している配下が、小声で言った。
「シン殿の“客人”が、ティンピン北部の山に訪れたそうです」
その言葉にフェイリンは、わずかに眉を上げて返した。
「引き続き、見張れ」