小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第91話 偽りの即位(4/9)



 後宮船の上層で、戦いを観戦していたメイレンの目が、驚愕に見開かれた。

 河上から、大型軍船団が来たのだ。

「まさか……藩鎮《はんちん》か!?」
(どうやって、あれほどの兵を隠していた?)
 メイレンは一瞬動揺したが、すぐに理解した。
(――そうか……ジンアンの氾濫は隠れ蓑だな。
大型船20隻――2万ほどの兵か……。きっと岸にもいるであろう。
父上の軍では勝てぬ)
「船を河下へ!退《ひ》く!」
 メイレンは新皇帝を守るため、撤退を図った。

< 457 / 492 >

この作品をシェア

pagetop