小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第91話 偽りの即位(5/9)
◆
ゼフォンにも、藩鎮の到着が伝わっていた。
ゼフォンが貯蔵庫の中から、羽林軍に向かって命じる。
「羽林軍に告ぐ!
予はここにある。
シン統領に伝えよ――“皇帝の命《めい》にて、戦え!”」
その声は、まるで天地を断つ刃のようだった。
扉の向こうから、ウェン大将軍の声が返ってきた。
「拝命いたしました!」
続いて、ウェン大将軍は部下たちへ指示を出す。
「陛下、お声にてご健在!
伝令を出せ、藩鎮へ陛下の命《めい》を告げよ!」
その声を聞き、フェイリンは立ち上がり、ゼフォンのもとへ近づく。
シャオレイも、続いた。
ゼフォンは、堂々とした態度を崩さずフェイリンへ視線を向けた。
もはや、対話は不要だった。
“ユン・フェイリン――予の手で殺す”
“ルリ姫――予の女だ”
ゼフォンは、すでにそう“決裁”していた。
それは、フェイリンにもシャオレイにも伝わっていた。
(フェイリンが殺されてしまう……)
◆
ゼフォンにも、藩鎮の到着が伝わっていた。
ゼフォンが貯蔵庫の中から、羽林軍に向かって命じる。
「羽林軍に告ぐ!
予はここにある。
シン統領に伝えよ――“皇帝の命《めい》にて、戦え!”」
その声は、まるで天地を断つ刃のようだった。
扉の向こうから、ウェン大将軍の声が返ってきた。
「拝命いたしました!」
続いて、ウェン大将軍は部下たちへ指示を出す。
「陛下、お声にてご健在!
伝令を出せ、藩鎮へ陛下の命《めい》を告げよ!」
その声を聞き、フェイリンは立ち上がり、ゼフォンのもとへ近づく。
シャオレイも、続いた。
ゼフォンは、堂々とした態度を崩さずフェイリンへ視線を向けた。
もはや、対話は不要だった。
“ユン・フェイリン――予の手で殺す”
“ルリ姫――予の女だ”
ゼフォンは、すでにそう“決裁”していた。
それは、フェイリンにもシャオレイにも伝わっていた。
(フェイリンが殺されてしまう……)