小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―

第92話 仇討ちの結末

第92話 仇討ちの結末(1/7)




 御座船《ござぶね》の船底近くの天井裏を、シャオレイとフェイリンが這い進んでいた。焦げた匂いが、ふたりの鼻を刺す。

 フェイリンが前を行きながら、煙の流れを読み取っていた。
「口元を覆え。煙を吸うな」

 シャオレイはうなずき、袖で口元を押さえた。

 フェイリンが天井板を破り、床へと飛び降りると――そこは漕ぎ手の交代要員の詰所だった。

 ラン家の私兵の残党が、フェイリンに気づいて斬りかかってくる。

 だが、フェイリンが一瞬で斬り伏せた。

 壁際の漕ぎ手たちが、おびえた様子で身を寄せていた。

 天井裏から部屋をのぞいていたシャオレイへ、フェイリンが合図をした。

 シャオレイは慎重に下り、フェイリンの腕に受け止められた。

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