小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第92話 仇討ちの結末(2/7)
◆
そしてふたりは、部屋の昇降口から甲板《かんぱん》へ出た。
すると、そこにいた禁軍の兵がふたりへ刀を構えた。
フェイリンは、とっさにシャオレイの喉元に刃を当てた。
「皇帝の寵姫だ!殺してもいいのか!」
シャオレイも「ど、どうかお助けを……」と、芝居をした。
またしても禁軍は、フェイリンたちに手を出せなかった。
甲板の至る所に、反乱軍の死体が転がっていた。
フェイリンは、シャオレイを盾にするように進んでいた。禁軍に追い詰められるふりをしながら、端へと移動する。
それからフェイリンは、欄干にもたれて、眼下の大河を見下ろした。飛び移れそうな小舟を、確認するためだ。
だが、そのとき――
後方から「そやつは女を殺せぬ!構わん、突撃せよ!」と、ゼフォンの一喝が響いた。
披風《ひふう》※を羽織っているゼフォンは、羽林軍に救出されて真っ先に、甲板へ来たのだ。 [※マント]
それを合図に、兵が一斉にフェイリンに殺到した。
フェイリンは複数の兵をなぎ払っていたが――シャオレイは、ついに兵の手に落ちた。
「シャオレイ!」
フェイリンが、悲痛な叫びをあげる。
シャオレイは、ゼフォンのそばへと連れて行かれた。それから、ほほ笑むゼフォンに、やさしく頬を撫でられた。
その仕草が、シャオレイには恐ろしかった。
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そしてふたりは、部屋の昇降口から甲板《かんぱん》へ出た。
すると、そこにいた禁軍の兵がふたりへ刀を構えた。
フェイリンは、とっさにシャオレイの喉元に刃を当てた。
「皇帝の寵姫だ!殺してもいいのか!」
シャオレイも「ど、どうかお助けを……」と、芝居をした。
またしても禁軍は、フェイリンたちに手を出せなかった。
甲板の至る所に、反乱軍の死体が転がっていた。
フェイリンは、シャオレイを盾にするように進んでいた。禁軍に追い詰められるふりをしながら、端へと移動する。
それからフェイリンは、欄干にもたれて、眼下の大河を見下ろした。飛び移れそうな小舟を、確認するためだ。
だが、そのとき――
後方から「そやつは女を殺せぬ!構わん、突撃せよ!」と、ゼフォンの一喝が響いた。
披風《ひふう》※を羽織っているゼフォンは、羽林軍に救出されて真っ先に、甲板へ来たのだ。 [※マント]
それを合図に、兵が一斉にフェイリンに殺到した。
フェイリンは複数の兵をなぎ払っていたが――シャオレイは、ついに兵の手に落ちた。
「シャオレイ!」
フェイリンが、悲痛な叫びをあげる。
シャオレイは、ゼフォンのそばへと連れて行かれた。それから、ほほ笑むゼフォンに、やさしく頬を撫でられた。
その仕草が、シャオレイには恐ろしかった。