小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第92話 仇討ちの結末(3/7)
フェイリンは欄干を背に、迫りくる兵に刀を振るっていた。だが、斬っても斬っても、新手が現れる。
三方から押し寄せる敵の波に、じわじわとフェイリンは押されていく。
フェイリンの呼吸が荒くなり、背中に冷や汗が流れた。
次の瞬間、フェイリンの右肩に鋭い痛みが走った。大河に浮かぶ小舟から、狙撃されたのだ。
血がじわりと衣《ころも》を濡らし、フェイリンが歯を食いしばる。
小舟から、矢が次々に放たれる。
フェイリンは禁軍の攻撃をさばきながらも、矢の飛来に意識を割かねばならかった。
だが次の瞬間――
「ぐ……っ!」
首を縄で締めつけられ、フェイリンの視界がぼやける。
フェイリンは、鉤縄《かぎなわ※》を使って船を登ってきた兵に、背後から襲われたのだ。 [※鉤を取り付けた縄]
フェイリンは即座に刀を逆手にして、背後の兵に突き刺し、肘鉄を食らわせた。
激しくせき込むフェイリンに、兵は容赦なく襲い来る。
刀の重さが、フェイリンに死を告げていた。
息を吸うたびに、フェイリンの肺がきしむ。
だが、シャオレイを置いて逃げる選択肢は、フェイリンには最初からなかった。
(あんな男のそばに、シャオレイを置いておけるか……!
瀕死になるまで女を痛めつけるケダモノに……)
フェイリンは、兵の波の隙間からゼフォンをにらみつける。ゼフォンがとどめを刺しに来るのを、待っていた。
(早くしろ……今度こそ貴様を殺す)
フェイリンは欄干を背に、迫りくる兵に刀を振るっていた。だが、斬っても斬っても、新手が現れる。
三方から押し寄せる敵の波に、じわじわとフェイリンは押されていく。
フェイリンの呼吸が荒くなり、背中に冷や汗が流れた。
次の瞬間、フェイリンの右肩に鋭い痛みが走った。大河に浮かぶ小舟から、狙撃されたのだ。
血がじわりと衣《ころも》を濡らし、フェイリンが歯を食いしばる。
小舟から、矢が次々に放たれる。
フェイリンは禁軍の攻撃をさばきながらも、矢の飛来に意識を割かねばならかった。
だが次の瞬間――
「ぐ……っ!」
首を縄で締めつけられ、フェイリンの視界がぼやける。
フェイリンは、鉤縄《かぎなわ※》を使って船を登ってきた兵に、背後から襲われたのだ。 [※鉤を取り付けた縄]
フェイリンは即座に刀を逆手にして、背後の兵に突き刺し、肘鉄を食らわせた。
激しくせき込むフェイリンに、兵は容赦なく襲い来る。
刀の重さが、フェイリンに死を告げていた。
息を吸うたびに、フェイリンの肺がきしむ。
だが、シャオレイを置いて逃げる選択肢は、フェイリンには最初からなかった。
(あんな男のそばに、シャオレイを置いておけるか……!
瀕死になるまで女を痛めつけるケダモノに……)
フェイリンは、兵の波の隙間からゼフォンをにらみつける。ゼフォンがとどめを刺しに来るのを、待っていた。
(早くしろ……今度こそ貴様を殺す)