小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第92話 仇討ちの結末(7/7)
いち早く内侍の正体に気づいたゼフォンが、「ラン・メイレン――!」と叫ぶ。
メイレンは崩れ落ちながら、飛刀の飛んできた方向を見た。
そこにいた白髪《はくはつ》の男――フェイリンの瞳が、光を放っていた。
メイレンは、ニヤリと笑う。
(やりおったな……ネズミめ)
メイレンは、甲板に倒れた。
メイレンの血だまりが、広がっていく。
メイレンは息も絶え絶えに、ゼフォンを指差した。
「ダン・ゼフォン……貴様はただ、皇子に生まれて来れただけだ……。
玉座につけたのは、運がいいだけなのを忘れるでない……」
ゼフォンは、一歩踏み出して吐き捨てるように言った。
「運?
それは天が、予を選んだということだ。
――貴様がいくら負け惜しみを言おうとも、な」
ゼフォンの目には、怒りも憐れみもなかった。
メイレンはその顔を見つめたまま、息絶えた。
しばらく、ゼフォンは謀反人を見下ろしていた。
やがてゼフォンは、フェイリンたちを取り囲んでいる禁軍に向かって命じた。
「退《ひ》け。
――刺客は……連れてこい。殺すな」
次にゼフォンは、禁軍副統領へ言った。
「ラン家の残党を粛清《しゅくせい》し、首をすべて斬れ。
ラン・メイレンの首は、舳先《へさき》に晒せ。
謀反人の末路を、全軍に知らしめよ!」
いち早く内侍の正体に気づいたゼフォンが、「ラン・メイレン――!」と叫ぶ。
メイレンは崩れ落ちながら、飛刀の飛んできた方向を見た。
そこにいた白髪《はくはつ》の男――フェイリンの瞳が、光を放っていた。
メイレンは、ニヤリと笑う。
(やりおったな……ネズミめ)
メイレンは、甲板に倒れた。
メイレンの血だまりが、広がっていく。
メイレンは息も絶え絶えに、ゼフォンを指差した。
「ダン・ゼフォン……貴様はただ、皇子に生まれて来れただけだ……。
玉座につけたのは、運がいいだけなのを忘れるでない……」
ゼフォンは、一歩踏み出して吐き捨てるように言った。
「運?
それは天が、予を選んだということだ。
――貴様がいくら負け惜しみを言おうとも、な」
ゼフォンの目には、怒りも憐れみもなかった。
メイレンはその顔を見つめたまま、息絶えた。
しばらく、ゼフォンは謀反人を見下ろしていた。
やがてゼフォンは、フェイリンたちを取り囲んでいる禁軍に向かって命じた。
「退《ひ》け。
――刺客は……連れてこい。殺すな」
次にゼフォンは、禁軍副統領へ言った。
「ラン家の残党を粛清《しゅくせい》し、首をすべて斬れ。
ラン・メイレンの首は、舳先《へさき》に晒せ。
謀反人の末路を、全軍に知らしめよ!」