小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第93話 前世の涙(5/8)
◆
ラン家の私兵に占拠されていた後宮船は、すぐに鎮圧された。
メイレンの弟たちは、新皇帝として担ぎ上げられた第7皇子を連れ、小舟で後宮船からの逃亡を試みた。だが、その途中で藩鎮に討たれた。
護衛が全滅して取り残された第7皇子は、禁軍によって救出された。
そして、副統領船――臨時の御座船《ござぶね》の甲板で、ゼフォンと再会した。
「父上……!ご無事だったんですね……」
その声は、安堵に震えていた。
ゼフォンはしばらくその小さな体を見つめ、ようやく言葉を返した。
「――そなたに、すべてを背負わせるところだった」
ゼフォンの声には、哀れみの色が、わずかににじんでいた。
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ラン家の私兵に占拠されていた後宮船は、すぐに鎮圧された。
メイレンの弟たちは、新皇帝として担ぎ上げられた第7皇子を連れ、小舟で後宮船からの逃亡を試みた。だが、その途中で藩鎮に討たれた。
護衛が全滅して取り残された第7皇子は、禁軍によって救出された。
そして、副統領船――臨時の御座船《ござぶね》の甲板で、ゼフォンと再会した。
「父上……!ご無事だったんですね……」
その声は、安堵に震えていた。
ゼフォンはしばらくその小さな体を見つめ、ようやく言葉を返した。
「――そなたに、すべてを背負わせるところだった」
ゼフォンの声には、哀れみの色が、わずかににじんでいた。