小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第94話 二度めの別れ(2/8)
再び来る別れの痛みに耐えながら、目に涙をためて、シャオレイは言った。
「聞いて……。
これだけは信じてほしいの。
私は確かに、あなたを愛してた……」
その言葉とともに、シャオレイは耳元に手を伸ばし、耳飾りを外した。それから、震える指先で、薬指の指輪を抜き取る。
「何でもしてあげたかった……命をかけても。
本当よ……」
首飾り、腕輪――それらを順に外していくシャオレイに、ゼフォンは怪訝な顔を向けた。
「――以前あなたは、“忠誠を捧げるのは嫌だったのか?”と訊いたでしょう?
私、皇帝陛下と対等だなんて、思ってなかった。
そんなに深く考えてなかったの。
ただ……夫婦のあいだに、臣下とか忠誠とかを挟みたくなかっただけ……」
最後にかんざしを抜くと、シャオレイの髪はふわりとほどけた。
「皇帝の女になる本当の覚悟を持たないまま、軽い気持ちであなたについてきてしまった。
だから、あなたとズレていってしまった。
……それが、私の罪」
シャオレイの両手の上に、外した宝飾品が集まった。それらのひとつひとつが、光を受けてきらめいた。
シャオレイは宝飾品を手巾に包み、身をかがめてそれを足元にそっと置いた。
ゼフォンは、シャオレイが己の至らなさを語り、ゆるしを乞うているのだと受け取った。だから、彼はうんざりした気配をにじませて言った。
「そなたの罪は、予がゆるす」
シャオレイは、小さく「そうじゃないのよ……」と言った。涙がひとすじ流れると、堰を切ったように、あふれ出す。
そして、シャオレイは冷静に帯紐《おびひも》をほどいた。
再び来る別れの痛みに耐えながら、目に涙をためて、シャオレイは言った。
「聞いて……。
これだけは信じてほしいの。
私は確かに、あなたを愛してた……」
その言葉とともに、シャオレイは耳元に手を伸ばし、耳飾りを外した。それから、震える指先で、薬指の指輪を抜き取る。
「何でもしてあげたかった……命をかけても。
本当よ……」
首飾り、腕輪――それらを順に外していくシャオレイに、ゼフォンは怪訝な顔を向けた。
「――以前あなたは、“忠誠を捧げるのは嫌だったのか?”と訊いたでしょう?
私、皇帝陛下と対等だなんて、思ってなかった。
そんなに深く考えてなかったの。
ただ……夫婦のあいだに、臣下とか忠誠とかを挟みたくなかっただけ……」
最後にかんざしを抜くと、シャオレイの髪はふわりとほどけた。
「皇帝の女になる本当の覚悟を持たないまま、軽い気持ちであなたについてきてしまった。
だから、あなたとズレていってしまった。
……それが、私の罪」
シャオレイの両手の上に、外した宝飾品が集まった。それらのひとつひとつが、光を受けてきらめいた。
シャオレイは宝飾品を手巾に包み、身をかがめてそれを足元にそっと置いた。
ゼフォンは、シャオレイが己の至らなさを語り、ゆるしを乞うているのだと受け取った。だから、彼はうんざりした気配をにじませて言った。
「そなたの罪は、予がゆるす」
シャオレイは、小さく「そうじゃないのよ……」と言った。涙がひとすじ流れると、堰を切ったように、あふれ出す。
そして、シャオレイは冷静に帯紐《おびひも》をほどいた。