小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第94話 二度めの別れ(8/8)
◆
河岸に、ふたりの姿があった。――シャオレイとフェイリンだった。
フェイリンは膝をついて、息を整えていた。
「肝が冷えたぞ……」
シャオレイは、フェイリンの衣《ころも》を掛けられ、河岸に横たわったまま小さく笑っていた。
フェイリンはあきれながらも、どこか楽しげに苦笑いしていた。
「大河に飛び込む女子《おなご》は、そなたくらいだ……」
「あなたが来てくれるって信じてたもの」
「楽観的過ぎる……」
初めて白い歯を見せて笑うフェイリンが、シャオレイにはまぶしく――たまらなく愛しかった。
シャオレイは、フェイリンへ手を伸ばす。
「だってあなたは、私のそばにいてくれたもの。……いつも」
握った右手を開くと、そこにあったのは――フェイリンの佩玉のかけら。
フェイリンは、無言でその手を取り、かけらを見つめていた。
やがて、シャオレイを抱きしめる。
そして、小さくつぶやいた。
「そなたは、俺を癒してくれた。――俺の孤独を……」
小鳥が消えた額へ、フェイリンはそっと口づけを落とした。
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河岸に、ふたりの姿があった。――シャオレイとフェイリンだった。
フェイリンは膝をついて、息を整えていた。
「肝が冷えたぞ……」
シャオレイは、フェイリンの衣《ころも》を掛けられ、河岸に横たわったまま小さく笑っていた。
フェイリンはあきれながらも、どこか楽しげに苦笑いしていた。
「大河に飛び込む女子《おなご》は、そなたくらいだ……」
「あなたが来てくれるって信じてたもの」
「楽観的過ぎる……」
初めて白い歯を見せて笑うフェイリンが、シャオレイにはまぶしく――たまらなく愛しかった。
シャオレイは、フェイリンへ手を伸ばす。
「だってあなたは、私のそばにいてくれたもの。……いつも」
握った右手を開くと、そこにあったのは――フェイリンの佩玉のかけら。
フェイリンは、無言でその手を取り、かけらを見つめていた。
やがて、シャオレイを抱きしめる。
そして、小さくつぶやいた。
「そなたは、俺を癒してくれた。――俺の孤独を……」
小鳥が消えた額へ、フェイリンはそっと口づけを落とした。