小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第95話 歩み始める夫婦(5/7)
フェイリンは、シャオレイの髪へ手をのばした。
そっとフェイリンの指がかんざしを抜き取ると、歩揺《ほよう》がわずかに音を立てた。
シャオレイの目に、かんざしの先端の小さな鳥の飾りが映った。
「――聞きそびれていたんだけど……それは鷹?」
「ああ……」
シャオレイは、ほろ苦い笑みを浮かべた。
「私、鷹にはなれなかったわ……」
「そなたは鷹だ」
さみしそうに小さく首を振るシャオレイに、フェイリンがぽつりと言った。
「そなたに狩られた。……俺が」
その言葉に、シャオレイは目を丸くした。
シャオレイの装飾品を、淡々と外していくフェイリンの頬が、どことなく紅い。酒のせいではなさそうだった。
シャオレイは笑いながら、フェイリンを鷹の爪で引っかくような仕草をした。
フェイリンが帳《とばり》を下ろすと、シャオレイが押し倒した。
どこか嬉しそうな目をしているフェイリンへ、シャオレイは言った。
「美味しそうね、野ウサギちゃん……」
フェイリンは返事の代わりに、唇でシャオレイの口をふさいだ。
ふたりの新しい夜が、今始まった。
フェイリンは、シャオレイの髪へ手をのばした。
そっとフェイリンの指がかんざしを抜き取ると、歩揺《ほよう》がわずかに音を立てた。
シャオレイの目に、かんざしの先端の小さな鳥の飾りが映った。
「――聞きそびれていたんだけど……それは鷹?」
「ああ……」
シャオレイは、ほろ苦い笑みを浮かべた。
「私、鷹にはなれなかったわ……」
「そなたは鷹だ」
さみしそうに小さく首を振るシャオレイに、フェイリンがぽつりと言った。
「そなたに狩られた。……俺が」
その言葉に、シャオレイは目を丸くした。
シャオレイの装飾品を、淡々と外していくフェイリンの頬が、どことなく紅い。酒のせいではなさそうだった。
シャオレイは笑いながら、フェイリンを鷹の爪で引っかくような仕草をした。
フェイリンが帳《とばり》を下ろすと、シャオレイが押し倒した。
どこか嬉しそうな目をしているフェイリンへ、シャオレイは言った。
「美味しそうね、野ウサギちゃん……」
フェイリンは返事の代わりに、唇でシャオレイの口をふさいだ。
ふたりの新しい夜が、今始まった。