ハイスペ御曹司で年下幼馴染の山田一郎が誘ってくる送迎を断ったら、とんでもない目に遭った件

茉莉の本音

「いい大人なのに茉莉に甘えてるのはわかってる。今のプロジェクト、実証実験段階でさ。もうすぐ終わるから……それまでは頼む!」


そんな顔で懇願されちゃうと「姉枠のままそばにいるのもいいな」って心ゆれまくっちゃうよ……。


「オレさ、茉莉といるときだけは、ほっとできるんだ」


一郎ってば……!
きゅん……!

ち、ちがうちがうちがーーーーう! 
「きゅん」じゃないっ‼

こんなことなら、最初からこの送迎話をきっぱり断っておけばよかった。

しばらく一郎を避けていて、(さび)しくなってしまったのは私だ。
だから送迎話にイエスと言ってしまったんだ。
一郎のすぐ隣に座って、しゃべって、独り占めできるから……! 
だけどこれ以上一郎のそばにいたらもっと(つら)くなってしまう。
将来、一郎に意中の女性ができたらって想像するだけで苦しいのに。
それにいずれ私の気持ちがバレて、一郎とぎくしゃくしちゃうかもしれない。
――そんなの、嫌だ!

なんとか断らなきゃ……!

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