契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~
覚悟を決めた私の意思はもう揺らがないけれど、緊張や恥ずかしさはあって鼓動は早鐘を打っている。
侑李さんから目を逸らさないようにしつつも、次の言葉は出てこなかった。
程なくして、彼が瞳を緩めた。
ほのかに甘さを纏う笑みには、喜びが浮かんでいる。
言葉よりも雄弁に嬉しいと語る端整な顔を前に、頬がかあっと熱くなっていった。
侑李さんが私を真っ直ぐ見つめ、手を握り返してくれる。
「俺の方こそ、改めて言わせてほしい。俺と結婚してください」
その言葉からも、空気すら入れたくないというようにきつく絡められた五指からも、彼の気持ちが伝わってきた。
「はい。不束者ですが、よろしくお願いします」
「それは俺のセリフだ」
生真面目な顔で言われて、ふふっと笑ってしまう。
侑李さんも微笑んだけれど、彼はまたすぐに真剣な表情になった。
「前の会社の上司のことは、俺が力になる。那湖を必ず守るから」
「侑李さん……」
迷惑をかけてしまうのでは……という不安は、今も強くある。
けれど、彼の気持ちが嬉しくて、安心もできて……。ようやく、心から過去と決別できる気がした。
侑李さんから目を逸らさないようにしつつも、次の言葉は出てこなかった。
程なくして、彼が瞳を緩めた。
ほのかに甘さを纏う笑みには、喜びが浮かんでいる。
言葉よりも雄弁に嬉しいと語る端整な顔を前に、頬がかあっと熱くなっていった。
侑李さんが私を真っ直ぐ見つめ、手を握り返してくれる。
「俺の方こそ、改めて言わせてほしい。俺と結婚してください」
その言葉からも、空気すら入れたくないというようにきつく絡められた五指からも、彼の気持ちが伝わってきた。
「はい。不束者ですが、よろしくお願いします」
「それは俺のセリフだ」
生真面目な顔で言われて、ふふっと笑ってしまう。
侑李さんも微笑んだけれど、彼はまたすぐに真剣な表情になった。
「前の会社の上司のことは、俺が力になる。那湖を必ず守るから」
「侑李さん……」
迷惑をかけてしまうのでは……という不安は、今も強くある。
けれど、彼の気持ちが嬉しくて、安心もできて……。ようやく、心から過去と決別できる気がした。