契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~
不意に私の手を引いた侑李さんが、私の背中に腕を回してくる。
「自分の気持ちを受け入れてもらえるのは、嬉しいものだな……。那湖のこと、絶対に大事にするから」
流れるように抱きしめられたかと思うと、耳元で優しく囁かれた。
ギュンッ……と締めつけられた胸の奥が、甘い音を立てる。
けたたましいほど鳴り響く心音は、もしかしたら彼にも聞こえていたかもしれない。
なんて心配をしたけれど、体を離した侑李さんが今度は私の頬を優しく撫でたものだから、一気にそこに意識が持っていかれた。
「那湖が好きだ。なによりも、誰よりも好きなんだ。偽りの婚約者をさせてしまったが、これからは不安にさせないように全力で愛するから」
「っ……!」
いきなり感情をさらけ出してきた彼に、私は動揺と喜びと困惑でパニックになる。
供給過多とでも言いたくなる甘やかすような態度が、恋愛初心者には刺激が強すぎるのだ。
そんな私を余所に、侑李さんがとろりとした笑みを浮かべた顔を近づけてきた。
綺麗な目がそっと伏せられたのを見て予感を抱き、私も咄嗟に瞼を閉じる。
直後、温かい唇が私の唇に触れ、優しいキスを与えられた。
「自分の気持ちを受け入れてもらえるのは、嬉しいものだな……。那湖のこと、絶対に大事にするから」
流れるように抱きしめられたかと思うと、耳元で優しく囁かれた。
ギュンッ……と締めつけられた胸の奥が、甘い音を立てる。
けたたましいほど鳴り響く心音は、もしかしたら彼にも聞こえていたかもしれない。
なんて心配をしたけれど、体を離した侑李さんが今度は私の頬を優しく撫でたものだから、一気にそこに意識が持っていかれた。
「那湖が好きだ。なによりも、誰よりも好きなんだ。偽りの婚約者をさせてしまったが、これからは不安にさせないように全力で愛するから」
「っ……!」
いきなり感情をさらけ出してきた彼に、私は動揺と喜びと困惑でパニックになる。
供給過多とでも言いたくなる甘やかすような態度が、恋愛初心者には刺激が強すぎるのだ。
そんな私を余所に、侑李さんがとろりとした笑みを浮かべた顔を近づけてきた。
綺麗な目がそっと伏せられたのを見て予感を抱き、私も咄嗟に瞼を閉じる。
直後、温かい唇が私の唇に触れ、優しいキスを与えられた。