契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~
「深雪……。心配かけてごめんね。でも、私は返事をするつもりはないし、大丈夫だから」
「でも、悔しいよ……! 那湖はあの男のせいですごく傷ついたのに、あの男は懲りもせずに那湖に連絡してくるなんて……」
彼女が言うあの男とは、中郷課長のことだ。
DD機器を退職してからというもの、課長とも縁も切れたと思っていた。
けれど、それは私の思い違いだったのかもしれない。
ちょうど半月ほど前、唐突に中郷課長からメッセージが送られてきたのを機に、すでに十回ほど連絡が来ていた。
幸いだったのは、今のところメッセージが送られてくるだけであること。
電話や直接会いにこられることはなく、メッセージも毎回一通のみ。
私は既読をつけずにいて、このまま課長が諦めてくれることを願っていた。
「警察は動いてくれないだろうけど、せめて前の会社に相談しようよ」
「ううん。それは避けたいから……」
「那湖はもう前の会社とは無関係なんだし、そんなに義理立てしなくても……」
「うん……。でも、紘奈さんに迷惑かけたくないんだ……。それに、課長がまた私に連絡してるって知ったら、紘奈さんをもっと傷つけるだろうから……」
紘奈さんとは、私がDD機器で最初に配属された総務部で指導係だった女性だ。
五歳上の彼女はとても優しくて、私が入社して一年後に指導係じゃなくなったあともずっと可愛がってもらっていた。
そして、中郷課長の妻だ。
「でも、悔しいよ……! 那湖はあの男のせいですごく傷ついたのに、あの男は懲りもせずに那湖に連絡してくるなんて……」
彼女が言うあの男とは、中郷課長のことだ。
DD機器を退職してからというもの、課長とも縁も切れたと思っていた。
けれど、それは私の思い違いだったのかもしれない。
ちょうど半月ほど前、唐突に中郷課長からメッセージが送られてきたのを機に、すでに十回ほど連絡が来ていた。
幸いだったのは、今のところメッセージが送られてくるだけであること。
電話や直接会いにこられることはなく、メッセージも毎回一通のみ。
私は既読をつけずにいて、このまま課長が諦めてくれることを願っていた。
「警察は動いてくれないだろうけど、せめて前の会社に相談しようよ」
「ううん。それは避けたいから……」
「那湖はもう前の会社とは無関係なんだし、そんなに義理立てしなくても……」
「うん……。でも、紘奈さんに迷惑かけたくないんだ……。それに、課長がまた私に連絡してるって知ったら、紘奈さんをもっと傷つけるだろうから……」
紘奈さんとは、私がDD機器で最初に配属された総務部で指導係だった女性だ。
五歳上の彼女はとても優しくて、私が入社して一年後に指導係じゃなくなったあともずっと可愛がってもらっていた。
そして、中郷課長の妻だ。